「ここには昭和がある…」
とあるプレイパークに遊びに来ていた大学生が漏らした言葉です。
生き生きプレイパークでも12月になったのに、はだしの幼児は多い。
先日、生き生きのすもう大会がありました。
負けた男の子はわんわんとママの胸の中で泣いていましたが、本当に悔しいのです。
男女ごとに大人の部もあって、パパやママが取っ組みあう姿を見て子どもは目が
キラキラ。大人も戦い終えると、ちょっと照れくさいけれど、実にすがすがしい。
体と体がぶつかりあうので、相手に応えようと思うと包み隠さずに全力を出すしか
ない。
勝つ嬉しさも、負ける悔しさも、言い訳のきかない本物。そんな正直な気持ちの
やりとりがこの社会では少なくなりましたね。
現代社会が失ったものが、プレイパークにはある。私たちはたくさんのものを失っ
てきてしまったという気がしませんか。
子どもの自由もその一つですが、たとえば人と人とのつながりとか、生身の人間の
感情とか、そういった目に見えないものをたくさん失ってきてしまった。
子どもたちが習い事をする時間は圧倒的に増えたけれど、友達と一緒に遊んだり
ケンカしたりして、心を育てる時間は圧倒的に減った。
子どもにとって本当に大切なものは何だろう?プレイパークが追っかけているのは、
そのテーマだと思います。(けい)